リーバイスのGジャン

フォースモデル「70505」

 

 

このモデルはサードモデルの着丈が若干長くなったものです。リーバイ・ストラウス社のそれまでのデニムは、XXデニムを使用してきましたが、このモデルからはデニムがXXデニムではなくなりました。これは、サードモデルの時代にプロセス686防縮加工デニムへの切り換えを行なった際、XX表示をしなくなったのであり、デニム自体は同じコーンミルズ社製のプリシュランクデニムを使用しています。

 

また、初めてピケやサテンなどの異素材を使用したホワイトジャケットが、このモデルになってから発売されています。1971年以降、タブのロゴがキャピタルEからスモールeに変わったのはジーンズの場合と同様です。

 

リーバイ・ストラウス社のGジャンは、のちにハンドウォーマーが付いた「70506」や、そのボーイズ版「70706」長丈版「71506」身幅が大きめのトラッカーズ版「70507」防寒用のブランケットライナーやボア付き、ブラック/ホワイトデニム使用のものなどが発売され、バリエーションが拡大していきました。

 

サイズはリーバイス製品の場合、基本的にチェスト(バスト)のインチ数で表示されます。その理由は、Gジャンはもともとリーバイス・ブラウスという呼び名であったことからのようです。だいたい「38」辺りが日本でいうメンズのMサイズに相当するようです。またRが付くのがレギュラー、Lが付くと着丈や袖丈が長いタイプになります。逆に短いタイプのSと合わせて、同じチェストサイズでも身長に応じて3種類を揃えていた時期があったそうです。